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Claude Sonnet 4.6 徹底解説 | 実機検証してわかった、4.5との「実装力」の決定的な差【2026年2月】

Claude Sonnet 4.6 徹底解説 | 実機検証してわかった、4.5との「実装力」の決定的な差【2026年2月】
2026-02-22 モデル紹介
監修者
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情報系学部出身。新卒でコンサル系SaaS開発部門→社内開発とSaaS開発を掛け持ち。GPT-3.5 Turbo時代からAIを活用し、ChatGPT/Gemini/Claude/GitHub Copilot/Cursorなどを使っています。

Claude Sonnet 4.6を実機検証してわかった、4.5との「実装力」の決定的な差【2026年2月】

「Claude Sonnet 4.6って、結局4.5と何が違うの?」

「Opusを使い続けるべき? Sonnetに切り替えていい?」

このあたり、気になっている方は多いんじゃないでしょうか。

正直に言うと、自分もリリース前は「いつものマイナーアップデートでしょ」くらいの温度感でした。ところが実際に同じプロンプトで4.5と4.6にアプリを作らせてみたら、出てきたものがまるで別物だったんです。

この記事では、ToDoアプリの実装比較で見えた具体的な差分と、料金・性能・使える環境まで、ひと通りまとめています。「自分の用途なら、どっちを選ぶべきか」の判断材料になるはずです。

そもそもClaude Sonnet 4.6って何? 30秒でわかる概要

Claude Sonnet 4.6は、Anthropicが2026年2月17日にリリースしたAIモデルです。

Claudeには性能の異なる3つのグレードがあります。最高性能のOpus、バランス型のSonnet、軽量・高速のHaiku。多くのユーザーが日常的に使っているのはSonnetで、今回そのSonnetが大幅に強化されました。

まずはここだけ押さえればOKです。

  • モデルID: claude-sonnet-4-6
  • コンテキスト: 200Kトークン(ベータで1M対応)
  • 最大出力: 64Kトークン
  • 速度区分: Fast(Claudeモデル内の相対評価)
  • 知識カットオフ: 2025年5月まで信頼可能
  • 利用料金: 4.5と同じ据え置き価格

claude.aiでは、無料(Free)プランと有料(Pro)プランのデフォルトモデルがSonnet 4.6に切り替わっています。つまり、いま普通にClaudeを使っている人は、すでにSonnet 4.6を触っている可能性が高いです。

結論:4.5は「作れる」、4.6は「プロダクト水準で実装できる」

先に結論をお伝えします。

Claude Sonnet 4.5と4.6の差は、精度が数%上がったとか、レスポンスが速くなったとか、そういう話ではありません。アウトプットの「実装の質」が変わったというのが、実機検証を通じた率直な感想です。

同じプロンプトでToDoアプリの実装を依頼したところ——

  • 4.5: 必要な機能が揃った、シンプルなToDoアプリ
  • 4.6: サイドバーにダッシュボード・バックログ・スプリント・ベロシティが並ぶ、軽量アジャイル管理ツール

4.5が「ちゃんと作れるアウトプット」だとすれば、4.6は「実務投入にかなり近いアウトプット」。この差は、使ってみると体感としてはっきりわかります。

このあと、具体的にどこが違ったのか、実機検証のフローと結果を掘り下げていきます。

実機検証:4.5 → 4.6で何が変わったのか

検証環境はClaude CodeとGitHub Copilotの2つ。同一プロンプトで、4.5と4.6それぞれにToDoアプリを作らせました。

検証フロー

今回の検証は、以前Codex検証でも使用したToDoアプリ開発フローを踏襲しました。

事前にスクラムの前提知識をまとめたファイル(modal_md/gemini3-1/スクラムについて.md)を用意し、Web検索なしでも文脈を渡せる状態にしてから検証を開始しました。

実際に投げた指示は次の2段階です。

タスク1:要件定義


アジャイル寄りな内容のタスクアプリを作りたい

タスク管理にどんな機能が必要なのかまとめてmdを作って

タスク2:実装


mdの内容で実装をしてください

docker + next.js + sqliteの構成でアプリを作り切って欲しいです

設計→実装の2段階で検証しています。

4.6のアウトプット(Claude Code):「要件を超えて設計してくる」

Claude Codeで生成したSonnet 4.6のダッシュボード画面 Claude Codeで生成したSonnet 4.6のバックログ画面

ここで、重要な事実を先に共有します。

要件定義フェーズで生成されたドキュメントを見ると、Claude Code版(4.6)はGitHub Copilot版(4.5)に比べてシンプルです。10セクション構成で、機能の総量も4.5より少ない。「詳細な仕様書を出してくる」という意味では、4.5のほうが丁寧にも見える。

ところが実装では逆転します。

生成されたアプリの画面を並べると、Claude Code版(4.6)のほうが、圧倒的に細かく作り込まれているんです。

具体的には:

  • サイドバーがアジャイル前提で整理されている(ダッシュボード / バックログ / スプリント / ベロシティ / チーム / 完了の定義)
  • ダッシュボードにスプリントのヒーローカード(0/5ポイント・残14日・進捗率を一画面に集約)
  • 「いまチームが何を見るべきか」を判断した情報設計(ポイント残量・残日数・進捗率)
  • Reviewを含むカンバン構成など、実務寄りの意思決定が反映されている
  • スプリント詳細・バックログ・ベロシティなど、複数画面に渡る遷移設計

要件には書いていないことを、実装に入れてくる。

これが4.6で起きていることの本質です。ToDoアプリというより、軽量なアジャイル管理SaaSに近い仕上がりです。

4.5のアウトプット(GitHub Copilot):「作れる」レベル

GitHub Copilotで生成したSonnet 4.5のホーム画面 GitHub Copilotで生成したSonnet 4.5のかんばんボード画面

一方で4.5のアウトプットは以下の通りでした。

  • 必要機能は揃っている
  • 構成はシンプル
  • 画面展開の広がりは限定的
  • 情報密度が4.6より薄い

成立はしているものの、実装の深さ・スケール感は4.6に劣ります。まさに「作れる」レベルのアウトプットです。

4.6が強いと感じた3つの理由

比較して、4.6が明確に一段上の完成度だと感じた理由は以下の3点です。

1. 情報設計の深さ

スプリント残日数、ポイント進捗、チーム構成、ベロシティなど、利用イメージを具体的に想定した情報設計がなされていました。プロンプトで細かく指定しなくても、モデル側で「アジャイル開発ならこの情報が必要だろう」と判断して補ってくれます。4.5にはこの「利用シーンの想像力」が欠けていました。

2. パーツ単位の完成度

バッジ、ステータスラベル、進捗バー、ポイント表示、サイドバーのアクティブ状態など、細部がしっかりと揃っています。4.5は「成立している」レベルですが、4.6は「整っている」レベルです。

3. スケール感

画面数が多く、管理者視点も含まれており、情報が階層的に整理されています。小規模SaaSレベルの構造を1回のプロンプトで生成してくるのが4.6の実力です。

なぜ「シンプルな要件」から「豊かな実装」が生まれるのか

実はここが、4.5と4.6の差を理解するうえで最もコアな部分です。

今回の検証では3パターン(4.5 / Copilot版4.6 / Claude Code版4.6)の要件ドキュメントが生成されましたが、それぞれの設計思想を比較するとこんな構図が見えてきます。

観点4.5(Copilot)4.6(Copilot)4.6(Claude Code)
要件の生成スタイル14セクション・3フェーズで網羅的9セクション・MVP中心に簡潔10セクション・スクラムの本質から逆算
設計の起点「何の機能が必要か」「何が最小限で済むか」「ユーザーはこのアプリで何をするか」
実装の完成度機能が揃っている機能が整理されている機能を超えた、体験が設計されている

4.5は「要件に書かれたものを実装する」という発想です。チェックリストを埋めるように機能を並べていく。

4.6(Claude Code)は違います。「このアプリを使う人は、最初に何を見るか。次に何をするか」という使い手の時間軸から逆算して設計しています。

だから、要件に「スプリント管理」と一言書いてあるだけでも、実装に落とすときに「スプリント一覧・ゴール表示・進捗ヒーローカード」まで自動補完してくる。「チーム管理」とあれば、メンバーアイコン・ロール・キャパシティ表示まで追加してくる。

要件を仕様書として読むのではなく、ユーザーシーンとして読んでいる——これが4.6の実装力の正体です。

公式ベンチマークの「SWE-bench 79.6%」にこの質は含まれていません。「何を実装するかを自分で判断する能力」は、コーディング精度とは別軸のものだからです。

ツール差(Claude Code vs GitHub Copilot)はどうだったか

参考までに、GitHub Copilotで4.6を使った場合のアウトプットも載せておきます。

GitHub Copilotで生成したSonnet 4.6のダッシュボード画面 GitHub Copilotで生成したSonnet 4.6のカンバンボード画面 Claude Codeで生成したSonnet 4.6のダッシュボード画面 Claude Codeで生成したSonnet 4.6のカンバンボード画面

結論から言うと、ツールの差はほぼなかったです。

カラーの傾向やUIトーンの違い、レイアウトの微差はありましたが、本質的な完成度は同等でした。アウトプットの品質を決めているのは、ツールではなくモデル世代の差です。

公式ベンチマークで見る、4.6の実力

体感だけでなく、数字でも確認しておきましょう。公式のシステムカードに記載されている主要ベンチマークです。

ベンチマークSonnet 4.6参考:Opus 4.6ひとこと
SWE-bench Verified(コーディング)79.6%80.8%Opusとの差はわずか1.2pt
OSWorld-Verified(PC操作)72.5%72.7%ほぼ同等、差は0.2pt
Terminal-Bench 2.0(端末操作)59.1%自律的な端末操作
GPQA Diamond(科学QA)89.9%高度な推論力
Finance Agent(金融分析)63.3%60.1%Opusを上回る

注目すべきは、OSWorldでOpus 4.6との差がわずか0.2ポイントしかないこと。そしてFinance Agentでは逆転している点です。

ただし、未知の問題を解く力(ARC-AGI-2)ではOpus 4.6が68.8%に対してSonnet 4.6は58.3%と、約10ポイントの差があります。「前例のない問題を深く考える」タスクでは、まだOpusに軍配が上がります。

つまり、日常的なコーディングや業務タスクならSonnet 4.6で十分。深い推論や未知の課題に挑むときはOpus、という使い分けが現実的です。

Claude Sonnet 4.6の料金

料金はSonnet 4.5から据え置きです。ここは素直にうれしいポイント。

項目料金(100万トークンあたり)
入力(200K以下)$3(約460円)
出力(200K以下)$15(約2,300円)
入力(200K超・長文脈)$6(2倍)
出力(200K超・長文脈)$22.50(1.5倍)

参考までに、Opus 4.6は入力$15・出力$75。Sonnet 4.6はOpusの5分の1のコストです。

先ほどのベンチマークを踏まえると、多くの業務シーンで「5分の1の価格で、ほぼ同等の品質」が手に入ることになります。

無料で使えるの?

はい。claude.aiのFreeプランでSonnet 4.6がデフォルトモデルとして使えます。アカウントを作るだけでOKです。

有料プランの場合は、Proが月額$20(年額なら月$17相当)、Maxが月額$100〜。Proでも十分に活用できるので、まずはFreeかProから始めるのが現実的です。

Sonnet 4.6が使える環境

すでに主要なツール・プラットフォームで使えるようになっています。

  • claude.ai: 全プラン対応(Free/Pro/Max)
  • Claude Code: v2.1.45でSonnet 4.6サポートを追加
  • GitHub Copilot: GAロールアウト済み(VS Code、github.com等)
  • Cursor: モデル一覧にClaude 4.6 Sonnetの記載あり
  • AWS Kiro: Pro/Pro+/Powerで利用可能
  • Amazon Bedrock / Google Cloud Vertex AI: クラウド経由で対応

普段使っているツールから、モデル選択でSonnet 4.6を指定するだけです。

ChatGPTやGeminiと比べてどうなのか

「結局、ChatGPTやGeminiと比べてどうなの?」は多くの方が気になるところだと思います。

公式発表のベンチマーク比較によると、Sonnet 4.6はGemini 3 ProやGPT-5.2を複数のテストで上回っています。特にOffice tasks(PC操作を伴う事務作業)では全モデル中トップのスコアでした。

ただし、これはあくまでベンチマークの話です。実際の使い勝手は用途によって変わります。

個人的な実感としては、コーディングとプロダクト設計の文脈理解はClaudeが一歩抜けている印象です。一方で、最新ニュースへのアクセスはGeminiに強みがあり、ChatGPTは汎用的な対話で安定感があります。

「どれが最強か」ではなく「何に使うか」で選ぶ。これが2026年のAI選びだと思っています。

知っておきたい注意点

良いことばかり書いても信用できないと思うので、注意点も正直に共有します。

速度が遅いという声がある

リリース直後から「4.5に比べて遅い」「簡単なタスクでも数分かかる」という報告が複数出ています。

原因は2つ考えられます。ひとつはリリース直後のアクセス集中。もうひとつは、4.6で導入されたAdaptive Thinking(タスクの難易度に応じて推論の深さを自動調整する機能)がデフォルトで「高」になっていること。簡単な質問に対してもモデルが深く考えようとするため、レイテンシが増えるケースがあるようです。

創造的なタスクはやや苦手かも

口コミを見ると、「回答が冷たく短い」「創造的なタスクは物足りない」という声もあります。コーディングやデータ分析に特化して進化した分、文学的な表現力はOpusのほうが上かもしれません。

全員がSonnet 4.6にすべきとは限らない

前例のない複雑な問題に取り組む場合や、深い推論が必要な研究用途では、Opus 4.6のほうが適しています。Sonnet 4.6は「日常業務・コーディング・エージェント運用」で最もコスパが高いモデルであって、万能モデルではありません。

迷ったときの判断軸はシンプルです。

  • 日常業務・コーディング・定型分析 → Sonnet 4.6
  • 深い思考・未知の問題・壁打ち → Opus 4.6
  • まだ決められない → まずSonnet 4.6を無料で試す

4.6で変わったこと、変わらなかったこと

最後に、検証を通じて感じたことを整理します。

変わったこと:

  • 「コードを書く」だけでなく「プロダクト水準で実装する」力がついた
  • UIの細部まで作り込む完成度が上がった
  • 単一ページではなく、アプリ全体の構造を考えて出力するようになった
  • Opusとの性能差がほぼなくなった領域がある
  • 価格は据え置きのまま、性能が大幅に向上した

変わらなかったこと:

  • ツール(Claude Code vs Copilot)の差よりモデル世代の差のほうが大きい
  • 深い推論タスクではOpusが依然として強い
  • 長文脈(1M)はベータのまま、条件つき

まとめ:まずは無料で、一度触ってみてください

Claude Sonnet 4.6は、Sonnetシリーズの「妥協の選択肢」から「積極的な選択肢」への転換点です。

Opusの5分の1の価格で、多くの場面でOpusに匹敵する。コーディング、PC操作、金融分析では一部Opusを超える。これは公式のベンチマークが示している事実です。

そして実機で検証してみると、数値以上に「実装の深さ」「パーツの完成度」「構造のスケール感」が進化していることがわかります。4.5 → 4.6は、単なるバージョンアップではなく実装レベルの世代交代でした。

claude.aiの無料プランですぐに使えるので、まずは普段の業務で一度試してみるのが一番早いと思います。「この資料の要点をまとめて」「この仕様でUIを考えて」——それだけで、4.5との違いは体感できるはずです。

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リリースの近かったgemini 3.1 proについても記事をあげているので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです

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