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【ChatGPT有料プランなら】Codex CLIで“生成AI前提”のプログラミングを始める

【ChatGPT有料プランなら】Codex CLIで“生成AI前提”のプログラミングを始める
2025-12-31 AI駆動開発
監修者
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情報系学部出身。新卒でコンサル系SaaS開発部門→社内開発とSaaS開発を掛け持ち。GPT-3.5 Turbo時代からAIを活用し、ChatGPT/Gemini/Claude/GitHub Copilot/Cursorなどを使っています。

こんにちは、ライトです。

この記事では、生成AIを使ってアプリ開発をしてみたい人に向けて、僕自身も実際に使っている Codex CLI というツールを紹介します。

ChatGPTでコードを書いたことはあるけど、

  • アプリを作るところまでは踏み切れていない
  • 断片的なコード生成で止まっている
  • 「生成AIで開発している」とは言い切れない

そんな状態から、生成AIを使って実際に“動くもの”を作る側に進みたい人向けの内容です。

なお、利用条件(どのプランで使えるか等)は変わることがあるので、最新の案内は公式情報も合わせて確認してください。

なぜ Codex CLI を使うのか

ChatGPT を使ってコードを書く体験自体は、すでに多くの人が経験していると思います。

ただ、しばらく使っていると、こんな場面が増えてきます。

  • ファイルが増えてくると、全部貼れない
  • 会話の文脈が切れる
  • 差分管理が面倒
  • 実行結果とAIが分断される

Codex CLI は、こうした違和感を「ターミナルにAIを置く」という形で解消します。

Codex CLI とは何か

Codex CLI は、とてもシンプルに言うと、

> 生成AIをターミナルから使うためのツール

です。

  • ブラウザを開かない
  • コードを貼り付けない
  • 今あるリポジトリを前提に会話する

「このディレクトリを前提に」「差分だけ提案して」といった指示を、コードベースそのままで出せるのが特徴です。

最初に試すなら、このあたりから

いきなり大きな機能開発を任せる必要はありません。

Codex CLI が特に向いているのは、判断コストの低い作業です。

  • 既存コードの要約
  • 小さなリファクタ
  • スクリプト生成
  • テストコード追加
  • 雑務コードの自動化

人がやると面倒だけど、失敗しても致命的になりにくい作業から使うのがおすすめです。

Codex の入れ方(CLI / VS Code)

まずは手元で触れる状態にします。

Codex CLI を入れる

Codex CLI は、以下でインストールできます。

npm i -g @openai/codex

インストール後は、ターミナルで codex を起動して使います。

Codex CLI の選択画面

必要に応じてログイン(認証)も行います。

ChatGPT Canvasで文書編集を行う例

VS Code で使う

VS Code では、拡張機能 Codex – OpenAI’s coding agent をインストールします。

Codex CLI を使うときの考え方

Codex CLI は、作業を一緒に進める相手として使うと力を発揮します。

  • 全部作らせるのではなく「差分だけ」
  • なぜそうしたかをコメントに残させる
  • 判断が必要な部分は自分で見る

AIが手を動かし、人がレビューして判断する。この分担を意識すると、実務でも使いやすくなります。

ChatGPT(Web)との使い分け

僕は今でも ChatGPT の Web UI をよく使います。

  • 思考整理・設計相談:ChatGPT
  • 実装作業・差分生成:Codex CLI

考える場所と、手を動かす場所を分けるだけで、開発のテンポがかなり変わります。

なお、Codex は CLI だけでなく、VS Code の拡張機能として使うこともできます。

本質的な考え方は同じで、違うのは「どこから操作するか」だけです。ターミナルからリポジトリ全体を前提にやり取りするか、エディタ上で今開いているコードを起点にやり取りするか。

アプリ開発を進める中で、自分の作業スタイルに合う入口を選べば問題ありません。

Codex CLI で身につくこと

Codex CLI で身につくのは、コードそのものよりも、AIとの付き合い方です。

  • 指示の出し方
  • 差分の読み方
  • AIの提案を確認する視点

生成AIを前提にプログラミングする感覚は、実際に使いながらでないと掴めません。

現状おすすめのモデル

結論から言うと、スペック駆動(要件がガチガチに固まっている開発)には gpt-5.2 が一番相性が良いです。

一方で *-codex 系は開発玄人向けで、特に自然言語の解釈が強くないため、いきなり触るとハマりやすい点に注意が必要です。

また、Codex CLI は初期設定で *-codex 系が選ばれていることがあるので、初心者の人はまずモデルを変更してから使うのがおすすめです。

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モデル一覧(ざっくり)

利用できるモデルはプランや時期によって変わりますが、少なくとも以下は目にすることが多いです。

汎用モデル(おすすめ:初心者 / スペック駆動)

  • gpt-5.2

Codex 専用モデル(-codex 系:玄人向け)

  • gpt-5.2-codex
  • gpt-5.1-codex-max
  • gpt-5.1-codex
  • gpt-5.1-codex-mini

「今どれが選べるか」は、Codex CLI のモデル選択UIで確認するのが確実です。

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どう選べばいいか(おすすめの使い分け)

初心者は gpt-5.2 を推奨

初心者の人が最初に詰まりやすいのは、実装よりも「指示のすり合わせ」です。

その点 gpt-5.2 は自然言語の解釈が安定しているため、

  • 方針の相談
  • 要件の確認
  • 実装の意図説明
  • 追加仕様の反映

まで一連で進めやすいです。

スペック駆動(要件ガチガチ)にも gpt-5.2 が強い

特に次のようなケースは gpt-5.2 が刺さります。

  • すでにあるアプリを別言語で作り直したい
  • 仕様書・要件定義が固まっている
  • 挙動を変えずに移植・再実装したい(忠実な再現が必要)

このタイプのタスクは「自然言語で仕様を読ませる → 仕様どおりに実装」が中心になります。

*-codex 系はここが苦手寄りなので、スペック駆動は gpt-5.2 のほうが安定します。

*-codex 系は開発玄人向け(自然言語が弱いのがネック)

gpt-5.2-codexgpt-5.1-codex-* は実装作業に寄っていて、

  • 曖昧な日本語
  • 長い背景説明
  • ニュアンスで意図を汲む指示

がズレやすいのがネックです。

その代わり、

  • 仕様が箇条書きで明確
  • 変更範囲が明示されている
  • 入出力・制約が固定されている

といった「機械向けの指示」に落とせていると、実装のスピードが出ます。

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推論量(reasoning effort)

Codex CLI では、モデルとは別に「どれくらい考えさせるか(推論量)」も調整できます。

  • 推論量を上げるほど、難しいタスクでの粘り・整合性が上がりやすい
  • その代わり、待ち時間やコストが増えやすい

使い分けの目安

  • low:小さな修正 / 雑務 / 速度重視
  • medium:小〜中規模リファクタ / 多少の判断が必要
  • high:複数ファイル横断 / 設計判断を含む変更
  • extra_highgpt-5.2):スペック駆動(移植・再実装・長い要件)におすすめ

また、Codex CLI の大きな強みとして Web Search を使える点 があります。

新しいフレームワークやライブラリ、特に GPT-5 系のような比較的新しい実装については、AI の内部知識だけでは追いつかない場面も出てきます。

Codex CLI では、必要に応じて Web Search を使って情報を補完できるため、最新仕様を前提にしたコード生成や修正が可能です。

この特性は、

  • これから生成AIで開発を始めたい人
  • すでに GitHub Copilot を使っている人

どちらにとっても相性が良く、既存ツールと並列で使う選択肢としても現実的です。

モードの使い分け(Chat / Agent)

Codex CLI には、大きく分けて ChatAgent という使い方があります。

学習・理解が目的なら Chat

  • コードの意図を聞く
  • 実装方針を相談する
  • なぜこの書き方になるのかを確認する

このような用途では、Chat モードが向いています。AIを“説明役”として使う感覚です。

実装が目的なら Agent

  • 実際にコードを書かせる
  • ファイルを追加・修正させる
  • 作業単位でまとめて進める

アプリ開発や実装作業では、Agent モードが力を発揮します。

両方使うなら、この流れ

学習と実装を両立したい場合は、

1. Agent で一度実装する

2. Chat で内容を質問・確認する

という流れがおすすめです。

Agent を使うときの注意点

Agent は、リポジトリやファイルに対して強い権限(フルアクセス)を持ちます。

そのため、いきなりコマンドを直接実行させるのではなく、必ず sh ファイルを作成させてから実行させる という使い方がおすすめです。

この方法を取ることで、

  • どんなコマンドを実行しようとしているのかを事前に確認できる
  • 実行内容がファイルとして残る

といったメリットがあります。

結果として、何を実行しようとしていたのか、後から何をしたのかを追いやすくなり、実装内容のレビューや振り返りもしやすくなります。

使う前に知っておきたい前提

Codex CLI は、ある程度の前提知識が必要です。

  • CLI 操作
  • Git の基本
  • AIの提案をそのまま信じない意識

その分、生成AIを開発に組み込む感覚はしっかり身につきます。

おわりに

Codex CLI は、ChatGPTでのコーディングに慣れてきた人が、次の段階に進むためのツールです。

AIを開発フローの中に置いてみたい人は、一度触ってみると、見える景色が変わると思います。

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よくある質問

  • Q. 最初のおすすめ設定は?

    A. 迷ったら モデルは gpt-5.2、推論量は low から始めるのがおすすめです。小さな修正や要約で「指示→差分→実行→確認」の流れに慣れてから、必要な場面だけ推論量を上げるのが安全です。

  • Q. `*-codex` 系はいつ使う?

    A. 仕様が箇条書きで固まっていて、変更範囲や入出力が明確な「実装作業」に寄せられるなら候補になります。逆に、背景説明が長い・ニュアンス勝負の指示が多いなら gpt-5.2 のほうが安定しやすいです。

  • Q. 推論量を上げると何が変わる?

    A. だいたい「より粘る / 取りこぼしが減る」方向に効きます。その代わり、待ち時間やコストが増えやすいので、複数ファイル横断や設計判断が絡むときだけ high 以上にする、という運用が現実的です。

  • Q. Web Search はいつ使う?

    A. 最新のAPI仕様など、「内部知識だけだとズレやすい」場面で使うのが効果的です。逆に、手元のリポジトリだけで完結する修正(リファクタ、テスト追加など)では必須ではありません。

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